投資・マネー映画

投資・マネー映画

ウォール街

1987年公開。監督/オリバー=ストーン。当時のアメリカのマーケットではどのように株が売買されていたのかを描いています。現代から見ると、使われているコンピュータは古典でしかありませんが、当時はそれが最先端だったのでしょう。
投資家ゴードン=ゲッコーは、インサイダー情報により財を成す犯罪者ではあるけれども魅力的な人物。実際の世の中にも魅力的な悪党がいますが、そうした人物には近づかないのが良策だと思います。所詮、悪党なのだから、ゴードンのように金の為に人を裏切るのを躊躇しません。

時代は変わったけど、物語は現代でもあり得る話。

ウォール・ストリート

2010年公開。監督/オリバー=ストーン。ウォール街の続編。今の証券会社の内側を知ることが出来る映画です。ウォール街が公開された87年から20年以上経ち、コンピュータと取引方法は進化しましたが、人は変わりません。刑期を終えたゴードン=ゲッコーは、相変わらず魅力溢れる悪党でした。

マージンコール

2011年公開。監督/J・C・チャンダー。金融危機が始まるその日が描かれます。破綻したリーマン・ブラザーズをモデルにしています。実にリアルに描かれ、今の証券会社の内側を知るのに最適でしょう。
この映画から判るのは、商品を複雑に組み合わせた場合、大手投資銀行でもリスクを完全にはコントロールできない、ということです。リスクをコントロールしているという前提で、レバレッジを利かせて取引をしていると、ある時、想定外のことが起こり、破綻するわけです。それが、リーマンショックでありLTCMの破綻でした。
個人投資家としては、レバレッジを利かせすぎない、リスクがどこにあるのか判らない商品には手を出さない、などの教訓を得ることが出来ます。

キャピタリズム~マネーは踊る

2009年公開。監督/マイケル=ムーア。キリスト教からみた資本主義批判の部分はうんざりだし、この映画で批判される問題点は政府の腐敗や収賄を行う金融機関が原因だし、ルールを破る犯罪者達の問題です。資本主義そのものに原因を求めるとしたら、資本主義は過剰な強欲さを性質として持つ、ということでしょう。しかし、過剰な強欲さが資本主義の全てでは無いし、それのみを持って資本主義を否定したところで代わりになるものがありません。
それでもなお、サブプライムローンが生まれた背景とその終焉までの流れ、アメリカの腐敗した金融機関と政府との癒着、を理解するには良い映画です。

素晴らしき哉、人生!

1946年公開。監督/フランク=キャプラ。It's a Wonderful Life
トレーダーにとっては、1929年の大恐慌時代のアメリカの金融を理解するための映画となります。建築貸付組合(B&L)という仕組みによって、多くの人たちが住宅を手に入れることが出来ていたということです。
映画としては、感動的な大団円を迎える物語です。

「マネーマスターズ列伝 大投資家達はこうして生まれた」(ジョン トレイン/著)よると、この貸付組合への投資で利益を上げることが出来ると1980年代後半からピーター・リンチは言っていたようです(同書 p.446)。投資関連の書籍で時々、この映画が貸付組合の例としてあげられるので、基礎となる教養として観ておくと良いと思います。

マネーボール

2011年公開。監督/ベネット ミラー。統計に基づく野球理論を駆使する実話に基づく話。スカウトの予測や経験による選手の雇用では無く、実績の数値を分析して選手を選びます。人の主観は当てにならず、判断に役に立つのは数値である、ということです。この映画では詳しくは解説されていませんが、野球における統計学による分析をセイバーメトリクスと呼びます。統計による判断の有効性はこの映画に描かれている通りです。同様に、トレードにおいても、人の主観では無く、数値にもとづくシステムトレードが有効と言えるでしょう。もちろん、主観による判断で良い成績を出すことが出来るのならそれで良いでしょうが、それが出来ないのなら自身の判断によるトレードを捨て、統計による判断に重きを成すと良いと考えます。